「辰=竜」ではなかった?

塾生の皆さん、保護者様、あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。そして、中3生はあともう少し一緒に頑張りましょう。

さて、新年を迎え、年賀状にお店の装飾など、周囲は竜モチーフのものであふれかえっていますよね。辰年だから当然なのではと思います。

しかし、十二支として使われている漢字は、もともと方角や時刻、星座などを表現するために使われており、生き物を表す字ではありませんでした。

世の人々が覚えやすいようにそれらに生き物を割り当てたといわれています。つまり、「辰=竜」ではなかったのです。


漢字辞典によると、「辰」とは、二枚貝が殻から足を出して動いている象形とあります。そこから、動く事物(振・唇など)に使われたり、その殻を農具に用いたことから「農」の部首になったりしたようです。

今年は元日から北陸が大地震に見舞われ、つらい形で「辰」が含まれる字を目にすることとなりました。

被災地の学生たちは頑張りたくとも勉強することが出来ません。私たちは、勉強ができることに感謝し、自分にできることを精一杯頑張りましょう。

国語担当講師 荒柴