百科事典 ってなんですか 

期末テストが終わりました。さて、西中は出なかったのですが、今回の中3の期末テストの範囲で、「百科事典少女」という話があります。
授業でその単元を解こうというとき、「百科事典って、なんですか?」という質問がありました。そういえば昨年も知らないという塾生がいたのに、うっかり失念していたのです。
いや、知っているものだという思い込みがあったかもしれません。というのも、私にとっては身近なものであったからです。

 我が家はけっして裕福な家庭ではなかったので、かなり無理をしたはずですが、20巻ほどの百科事典が揃えてありました。小学生の私が何か質問すると、父はその百科事典や年季の入った辞書を開き、よく一緒に調べてくれました。
中2の教科書には「辞書に描かれたもの」という親から譲り受けた年季の入った辞書が登場する話があり、「百科事典少女」とともにノスタルジックな気持ちになります。

 それはさておき、親と一緒に辞書や事典で調べるという行為が、知らないことは自分で調べるという私の習慣の原点であったことは間違いありません。塾生の中には辞書を引くという習慣がない子がいます。それもあって語彙力が乏しく、文意の理解が十分にできない場合も多々あります。お忙しいとは思いますが、親子で一緒に辞書を引くという時間をもってもらえたらなあと思います。

国語担当講師 荒柴