向かい風と追い風。

向かい風と追い風。どちらが有利に働く気がしますか。例えば、物事がすべて順調に運ぶことを意味する「順風満帆」。順風は追い風のことです。また、陸上競技では追い風が吹くと記録が出やすく、強すぎると公認されないくらいです。実際、向かい風の中を進むのはしんどいですし、やはり追い風のほうがよさそうです。

今回の春期講習で使用した中1のテキストの中に、主人公が、飼っている鷹のモコの飛行訓練のために鷹匠のアドバイスを受け、モコを向かい風に向けて飛ばすシーンがあります。

――そのとたん、モコの体はふわりと浮かんだ。今までとはぜんぜんちがう。見えない風をつかまえて、モコはぐんと上昇した。〈まはら三桃「鷹のように帆をあげて」〉

そういえば、スキージャンプも向かい風のときのほうが高く遠く飛べます。どうやら人も鷹も高く飛ぶためには向かい風が必要なようです。

学校の授業に宿題、部活に人間関係、さらにはそこに塾通い。苦しく辛い向かい風のように感じる時もあります。しかし、この向かい風は、更なる高みへと押し上げてくれるはずです。「どんとこい、向かい風」「向かい風、上等」という心意気で、この1年頑張りましょう。

国語担当 荒柴